印刷会社とのやり取りで「PDFが読めない」「色味が違う」といったトラブルはありませんか?
高品質な印刷物を手に入れるためには、適切なPDF作成が不可欠です。
しかし、IllustratorやInDesignなど、使用するアプリケーションやバージョンによって設定が異なるため、毎回頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そんなあなたにぜひおすすめしたいのが、インクナブラから発売されている「新版・これだけでできる印刷用PDF作成ハンドブック」です。
この書籍は、Illustrator 8.0からCS4、InDesign 2.0からCS4、Word 97/2000/2002、さらにはQuarkXPress 3.3J、4.xJといった幅広いアプリケーションに対応した、印刷用PDF作成の決定版ガイドです。
このハンドブックのすごいところ
- 網羅的な対応アプリケーション: 上記の通り、主要なデザインソフトはもちろん、WordやQuarkXPressまでカバーしています。
- バージョンごとの詳細な設定: アプリケーションのバージョンによって設定項目が異なるため、それぞれのバージョンに合わせた設定方法が丁寧に解説されています。
- PDF設定ファイルの提供: 実際に使えるPDF設定ファイルが付属しているため、自分で設定する必要がなく、すぐに高品質なPDFを作成できます。
実際に使ってみた感想
私は普段、Illustrator CS6とInDesign CS5を使用しています。
以前は、印刷会社から指定されたPDF設定を手動で入力していましたが、設定項目が多く、間違いも起こりやすいため、非常に手間がかかっていました。
このハンドブックに付属している設定ファイルを使用してみたところ、設定ミスが一切なく、スムーズにPDFを作成することができました。
特に助かったのは、Illustratorの「トラップ」設定に関する解説です。
トラップとは、色面同士の境界に沿って色を重ねて印刷することで、仕上がりの色ムラを防ぐための技術です。
このハンドブックでは、トラップの基本的な考え方から、具体的な設定方法まで、わかりやすく解説されています。
競合製品との比較
印刷用PDF作成に関する書籍はいくつかありますが、このハンドブックの最大の特徴は、その網羅性と実践的な内容です。
例えば、Adobeが提供しているPDF作成に関するドキュメントは、機能の説明に終始し、具体的な設定方法がわかりにくいという欠点があります。
また、他の書籍の中には、特定のアプリケーションやバージョンに特化しているものもあり、汎用性に欠ける場合があります。
一方、このハンドブックは、幅広いアプリケーションとバージョンに対応しており、付属の設定ファイルも充実しているため、どんなユーザーにも役立つこと間違いありません。
メリットとデメリット
メリット:
- 様々なアプリケーションに対応
- バージョンごとの詳細な設定
- 設定ファイルの提供
- 印刷トラブルの減少
- 高品質な印刷物の作成
デメリット:
- 最新のアプリケーションやバージョンに対応していない場合がある(2024年5月現在、CS6までが対象)
- PDF作成の基礎知識がないと、理解が難しい部分もある
まとめ
「新版・これだけでできる印刷用PDF作成ハンドブック」は、印刷会社とのやり取りで悩んでいる方、高品質な印刷物を手に入れたい方にとって、非常に役立つ書籍です。
特に、IllustratorやInDesignを使用しているデザイナーやDTPオペレーターの方には、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
